申立代理人はどの時点で費用を受け取るのかという話題もありました。
私の意見はできるだけ早い段階で受け取るべきというものです。
これは私自身の失敗談になりますが、まだ、経験が浅いときに依頼者が「費用は明日にでも持ってきた方が良いですか。」と聞かれて、あまりお金にがめついと思われたくない心理が働いて、申立の準備ができるまでに持って来てくれれば良いですよと答えたところ、途中で一部費消された苦い経験があります。
依頼者が費用の用意ができているのであれば早めに預かっておく方が良いでしょう。
事件規模が分からないと着手金等の金額を決めにくい点もありますが、預かり金として受領してあとで精算すれば良いと思います。
目の前にお金があれば、代表者も人間ですから誘惑にかられて使ってしまうことがあるようです(笑)。用意してくれた依頼者のためにも早めに預かっておきましょう。
(注)本件は平成24年2月4日に行われた全倒ネット関東地区研修会のパネルディスカッションのポイントをパネラーの1人である石川が個人的に理解したところをまとめたものです。なお、よくある法人破産の具体的事例を前提にディスカッションが行われています。