複合機やPCのコーディネイトを業者にお願いしていると、サーバー機の導入を勧められることがあるようです。
法律事務所にサーバーは必要でしょうか?
数名単位の法律事務所であれば、サーバー機能は必要だけれど、サーバー機は不要でしょう。
サーバーに求められる機能はいろいろあります。
法律事務所で必須なのは、ファイルを共有するためのファイルサーバーです。
これ以外にも、データベースサーバーや、HPを公開するためのWEBサーバー、メールの受信・配信を行うためのメールサーバーなどの必要性が一応考えられます。
しかし、ファイルサーバーの機能は、数名程度であればそれぞれのPCの該当フォルダを共有すれば足ります。
PCごとに分散することを避けるのであれば、いずれかのPCかに集約すれば足りますし、NAS(PCに比べれば遅いですが)やネットワーク対応ハードディスクを導入してもいいでしょう。
また、サーバー機能だけに特化したPCを1台導入するとしても、ファイルサーバー程度であれば、いわゆるサーバー機である必要はありません。サーバー機はCPUやメモリもデスクトップ機とは違う種類の機能はものが使われています。信頼性は高いのですが、値段も高い。オーバースペックです。
安価なデスクトップや古い余ったPCでも十分です。
RAID5を勧められることもありますが、ハードディスク故障時に結局復旧に失敗したという話もあります。ハードディスクの台数が増える分、故障の確率もそれだけ高まります。
むしろ、バックアップソフトで各PC間で相互にハードディスク全体のイメージバックアップをとっておく方が安全ですし、操作ミスなどで消去や上書きしてししまったファイルの救出にも使えます。
サーバー・クライアント型のデータベースを利用するとしても、事務所内だけであれば大したトラフィックは生じないでしょうから、いずれかのPCにデータベースサーバーの機能を担わせても現在のCPUの性能からすると十分でしょう。
WEBサーバー、メールサーバーはプロバイダなどの外部サーバを使用する方が、セキュリティ上も安全でしょう。
というわけで、高価なサーバー機は不要だと思っています。