2月17日に前橋地方裁判所で行われた管財人等協議会に外部講師として参加してきました。
申立代理人と破産管財人の連携というテーマで90分ほど講演をして、その後、裁判所と弁護士会の協議にもオブザーバーとして参加させていただきました。
このテーマを取り上げたのは、申立代理人と破産管財人との連携が上手くいかずに手続の進行に支障が生じているケースがあることを聞き、また、私自身も体験したことがあるからです。
申立代理人は破産管財人の視点を忘れずに、破産管財人も申立代理人の立場を理解して業務を行うことの重要性と申立代理人と管財人との間で齟齬が生じやすい点を説明させてもらいました。
協議会の議題も盛りだくさんでした。中でも、倒産処理にかかわる税務の問題と管財人の(質も含めた)給源確保は千葉でも前橋でも共通する関心事のようです。
管財業務のマニュアルを裁判所と弁護士会の共同で作成したらどうかという提案もされていました。是非とも裁判所と群馬弁護士会で積極的な議論をして、より良いマニュアルが完成することを祈っております。
協議会の後には懇親会の場も設けていただき、裁判官、書記官の方、群馬弁護士会の先生方と楽しい時間を過ごさせてもらいました。
若い書記官の方から「最近初めて破産事件を担当するようになったが、先生方が書かれた破産管財実践マニュアルはよく参考にさせてもらっています。」と言ってもらいました。
管財事件を担当している若手の先生からは「参考にさせてもらっています」との声をかけられることが多いのですが、裁判所の書記官方にも使っていただいていることを聞き嬉しく思いました。
前橋地裁で倒産事件を担当してる裁判官と主任書記官の方は以前、千葉地裁の民事4部(破産再生係)で管財事件を一緒に担当してことがあり、久しぶりの再会となりました。
裁判官からは「石川先生、経験を積まれてかなり力をつけられましたね。」と大変嬉しい言葉もかけていただきましたが、経験も実力も無く、勢いだけで管財事件を担当していたあの頃を思い出してちょっと恥ずかしい気もしました。
今後も精進して、少しでも多くの経験をこのブログや破産管財実践マニュアルの改訂版で提供していきたいと思います。